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導入事例

アウトソーシング

アクト中食株式会社様

【業種】卸売業
【業態】業務用総合食品・米穀・全酒類 卸売業、業務用食品スーパーFC本部運営及び小売業
【導入サービス】店舗運営

アクト中食株式会社様のご紹介

アクト中食は日々の企業活動の中で、「お客様の繁栄」「仕入先様の発展」「全社員の幸福」を頂点とする喜びのトライアングルを最大化することを使命とし、地域社会に「三方よし」の良循環をつくりだし、社会貢献と企業の永遠存続、持続的な発展を目指していきます。

アクト中食株式会社様の公式サイト

アクト中食株式会社
プロマート業務用食品 FC本部
加盟店・広域サポート課 課長
スーパーバイザー 広域エリア担当
江草 匡倫 様

■インタビュー

改めてレジの大切さを実感しました

Q. 弊社サービスをどのようにして知りましたか?

貴社の営業担当者から弊社にお問合せいただいたことがきっかけです。弊社は元々問屋なので、レジのアウトソーシングという存在自体を知りませんでした。こちらから貴社にご相談するきっかけとなったのは、加盟していただいたオーナー様が小売業を未経験だったということです。弊社では、普段からフランチャイズに加盟するオーナー様に、レジ業務さえしっかりできれば大丈夫という話をしています。

今回のオーナー様は異業種からの参入で、レジ業務をする人材をどう育てるのか、どう運営するのかという疑問・課題を持っていました。そこで貴社の話を思い出し、オーナー様にご紹介したところ、興味を持っていただけたので貴社と3社での商談となりました。結果として、オーナー様がぜひ貴社サービスを導入したいということになり、今回の話に進展しました。

Q. 貴社のフランチャイズを始めようという企業は、小売未経験が多いのでしょうか?

今までは小売を経験している企業からのお問い合わせが多かったですが、最近は全く経験していない異業種からのお問い合わせが増えました。特に今は飲食店を経営している企業からのお問合せが顕著です。コロナの影響と思われますが、本業の売上が落ち込んでしまった企業が新しく柱となる事業を始めようと、お問い合わせに至るケースが多いのではないでしょうか。また飲食店としては弊社のフランチャイズに加盟することで、飲食事業の食材を自分たちで仕入れて原価を抑えられるというメリットも考慮されていらっしゃると思います。

Q. 弊社サービスを導入することに抵抗はありませんでしたか?

正直に申し上げれば、最初は初めてのことなので不安や心配があったことも事実です。コストも上がってしまうのでは、と思っていました。しかし実際に導入してからは、そのような懸念事項は解消しました。その理由は総合的なコストパフォーマンスの良さにあります。実際に現場を見て、最初から貴社クオリティの運営をするためには相応のコストをかけなければいけない、と感じたのです。

スタッフの採用や研修のコスト、担当者の教育、育成指導など、見えないコストとでもいうような経費です。それを考えるとコストパフォーマンスはむしろ良いとまで感じました。また、異業種の企業が運営すると商品管理の仕方などについて考え方や文化が異なる場合がありますが、貴社の場合は「小売業の考え方」を最初からわかっていらっしゃるので、安心してお任せできました。

Q. 貴社のフランチャイズで競合との差別化ポイントや加盟店から好評な部分はどこですか?

好評をいただいているのは、商品の品揃えに関する点です。業務用食材は飲食店がお客様ですので、その業界に合わせて運営をしなければいけない側面があります。例えば、ある食材の取り扱いを急にやめるとなると飲食店から「お店で出しているメニューが提供できなくなるから困る」というお声をいただくことがあります。このように特定の商材に1人のお客様がつくと、他の加盟店では売れていなくても一部のお店では売上トップに入るような商品が存在します。それも店舗ごとに、種類も多岐にわたります。

このような事情をふまえ、品揃えはあえて型を作らずに店舗ごとで設定しています。この自由な品揃えができるという点が、加盟店に好評で支持を得ています。加盟を検討している企業から話を聞くと、他社のフランチャイズの場合は売価を自由に決めることができない、品揃えの9割は決められてしまう、ということがあるようです。弊社は自由度があるため、そこがオーナー様に選ばれる理由であると共に、他社との差別化につながっています。

もうひとつ言えるのは、加盟店との情報共有に優れている点です。弊社は業務用専門卸でもあり、毎日6000店舗程の飲食店に商品を配達しています。そのため、売れ筋の商品やどういった物が必要なのか、ということをよく把握しています。店舗のニーズなどは弊社から加盟店にむけて情報共有し、加盟店からは現場のニーズをヒアリングして商材開発に活かす、という相互にとって有益な関係を築いています。

Q. ご発注後、サービス運用開始までの過程・対応はいかがだったでしょうか?

お互いに初めての取り組みだったこともあったので、まずはやってみましょう、という姿勢でスタートしましたが、準備の段階で特に困ったことはありませんでした。貴社の事前準備の様子としては、事前に弊社からマニュアルを取り寄せて様々に検証されていたので感心したことを覚えています。ここまでしっかりとやる企業はあまりないと思います。

実際にオープンしてみると、とても良い接客をされていたので徹底して事前準備や教育をすることが活きているなと感じました。また、弊社に基本的なレジのマニュアルはありますが、加盟店に対して細かいルールは設けていません。貴社にはレジのプロとしてしっかりしたマニュアルやノウハウがあることは伺っていたのでそれを存分に活かしてもらい、弊社から特に何かを申し上げることもなくお任せできました

Q. 弊社サービスを導入して、どのような変化、または解決や改善した点がありましたか?

一番の改善点はレジのスピードだと思います。実は貴社が現在運営を委託されている物件は駐車場が少々狭いため、その点が売上のボトルネックになるのではないかと心配していました。しかし実際オープン当日、現場を見てみると懸念していたほどの大渋滞や店内の大行列ができていませんでした。この時正直申し上げて失敗したな、あまり人が来ていないな、と思いました。ところが、後で数字を見るとすごい売上と客数で驚きました

貴社が運営するレジの回転がとても速いので、大渋滞になることもなく、駐車場が効率よく回転してお客様にお買上げいただいていたのです。レジ業務が大切だということは元々理解していましたが、レジのスピードがトータルの売上や客数にここまで直接影響するのか、と本当に衝撃的でした。またスムーズなレジ業務が店舗全体の運営に関係していると気づきました。接客はお任せできているのでスムーズにお客様の対応ができますし、商品は少なくなればこちらもスムーズに補充できる体制が取れます。

言うなればレジはターボエンジンのようなものですね。エンジンの排気量が上がることで回転が上がり、全体のスピードが上がる。レジ以外の様々な業務にも良い影響があり、お店全体が好循環になるのを見て、改めてレジの大切さを実感しました。あとは接客に関する点です。特に新店オープンの際はお客様が混雑によってストレスを溜めてしまう状況になりがちですが、レジがスムーズかつ接客も良いので、ストレスなくお買い物していただけたのではないかと思います。

Q. 弊社サービスの中で、気に入っている点はありますか。それはなぜですか。

一所懸命さです。これが一番ありがたいです。誠実にやってくださっていることが何よりも気に入っています。何故なら、実際弊社の業務にあたっている方々からすると「こんなにやるの?」と思うような大変な業務が色々とあるはずなのです。しかしそれを全て、一所懸命にやってくださっています。先ほども申し上げましたが、誠実で品質の高いレジ周りの能力で、店全体が好循環を起こす、ということが本当に得難い導入メリットです。

Q. 今後の課題について教えてください。

オーナー様と貴社との役割分担です。初めての取り組みということもあり、どこまでの業務をどちらがやるのか、権限をどうするのか、など明確に分担していない部分があるため、細かい業務に関して話し合いをして決めて行かなければなりません。例えばチラシを出す、SNSで配信する、など様々な活動に対して誰が主体者になるのか、誰が音頭を取るのか、誰が実際に業務を行うのか、というようなことですね。

Q. 弊社サービスはどのような企業におすすめでしょうか?

まずは小売業をやったことがない企業におすすめします。話は少し変わりますが、ここ数年で冷凍技術が急激に発達したおかげで異業種からスーパー業界に参入する企業が増える可能性があると感じています。今まではスーパーを始めるにあたって野菜を仕入れる職人、肉を切れる職人、魚をさばける職人をそれぞれ集めなければいけませんでした。

今後それら全てを冷凍品に切り変えることができれば、今までのように人を集めなくてもスーパーを始められる可能性が出てきます。そこを狙った異業種の参入が増える可能性があるため、小売未経験の企業に対して貴社のレジ運営や接客教育のニーズが増えるのではないか、と思います。

Q. 今後のビジネスで取り組んでいきたいことや目標をお聞かせください。

すでに青森から沖縄までフランチャイズ加盟店は増えていますが、さらにエリアを拡大して行くことが目標です。また今後は飲食店が買い物難民化していくのではないかと考えています。今までは問屋が毎日店まで商品を配達していましたが、コロナの影響で需要が無くなりドライバーも減って人材不足が起きています。問屋はトラックを処分したり、人材を減らしたりしなければならなかったので、これからインバウンドなどで急に需要が増えても容易に以前の体制へ戻すことは難しいと思います。

そうした際、弊社の業務向けスーパーがお役に立てると考えています。外食するお客様が戻り、飲食店の需要が上がったけど食材が手に入らない、そのような課題に対してお手伝いができれば幸いです。そのため、いつでも需要に応えられるように飲食店向けの食材が買える店舗を各地に広げていきたいですね。

Q. 貴社の業界に迫りつつある最大の課題は何ですか。

全体的な課題としては、商品ラインナップの均一化です。全国チェーン店が増えたため、お客様からしたら、どこに行っても同じような食材が置いてあるという状況になっていると思います。新商品に出会うことや、新たな発見があるようなお買い物の面白さが減ってきてしまっているかもしれません。そのため弊社でしか手に入らない食材を更に増やしていくなどの差別化がますます重要になると思います。

Q. 弊社サービスに対してご意見・ご要望や今後期待することがございましたら教えてください。

今回初めて取り組んだスキームを言語化して、マニュアルにしていただけるとありがたいなと思っています(笑)。開発の担当からすると貴社で店舗を出していただければ一番ありがたいです。今回のスキームに関してはまだしっかりした「型」ができていないので、そこをお互いに整理していけると良いと思います。また、貴社はレジに限らず様々な情報・知識をご存知だと思いますので、逆に弊社に対して改善できるところをアドバイスいただけるとありがたいです。

⎯⎯⎯ お互いに新しい取り組みですが、今後ともぜひご協力させてください。ご期待にお応えできるようサービス改善・向上に引き続き取り組んでまいります。このたびはインタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。

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